2017/06/13

弊社が千葉大学へ納入した小型衛星・レーダモデルが千葉大学にて記者公開されました

2017 年 6 月 12 日、国立大学法人千葉大学(以下、千葉大学)にて「小型衛星・レーダの 研究モデル完成記者発表会」が行われました。

<記者公開を伝えるメディア記事>
NHK
世界最小クラスのレーダー衛星を開発

時事通信
衛星アンテナを網状に=軽量化でコスト大幅減―千葉大

(記事の中では千葉大学以外の名前はでてきませんが、正確には下記 に示すとおりであり、千葉大学が開発したのは円偏波合成開口レーダという新しい偏波方式になりま す)。

 

本小型衛星・レーダモデルは株式会社 QPS 研究所(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長: 大西俊輔、以下「iQPS」)を供給者として、衛星システムの設計とアンテナの開発を iQPS、 通信設備の開発・製造を株式会社マイクロラボ(本社:福岡県宗像市、代表取締役社長: 時藤勉)、アンテナ製造を福岡県筑後地方の製造業を中心とした宇宙専門企業集団である 『NPO 法人円陣スペースエンジニアリングチーム(e-SET)』(本部:福岡県久留米市、理事:當房睦仁)が行い、2016 年 12 月に納入を致しました。100kg 級の小型衛星用のレー ダモデルとしては世界最軽量で世界初の実現となります。

この度納入した小型衛星・レーダモデルでは千葉大学ヨサファット教授研究室独自開発の円偏波合成開口レーダ(CP-SAR*、偏波面が回転する電磁波を発射)を採用しており、通常の直線偏波を使う合成開口レーダ(SAR*)と比べて地表観測精度を劇的に向上させるも のとなっております。雲・霧・煙等に影響されず地球表面を鮮明に監視できる全天候型、 夜間でも観測が可能であり、災害(地震、土砂崩れ、地盤沈下等)の予測、災害監視への活用が期待されております。

(*SAR とは(Synthetic Aperture Radar、合成開口レーダ)電波を使用して地表の画像を得るレ ーダ。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わずに観測することができる点が特長である。)

これまで SAR 衛星は大きなアンテナを必要とし、多量の電力を消費するため、小型化が困難と考えられており、民間で商用利用されるものは 1~2 トンを超える重量を持つものが主流でした。iQPS は、材料の弾性変形だけを利用して機械的可動部がない展開アンテナを開発しました。これにより収納性が高く、軽量、大型のアンテナを実現し、電力とアンテナのハ ードルを乗り越え、従来の 20 分の 1 の質量の 100kg への軽量化、コストも従来の約 100 分の 1 を実現できる目処をつけました。

iQPS は今後 36 機の衛星で世界中のほぼどこでも約 10 分以内にクイックに撮影、もしくは特定の地域を 10 分に 1 回定点観測できる世界を構築し、継続的に得られる画像データと AI を組み合わせることにより、”インフラ管理”、”農業”、”海洋・漁業”等の効率化、災害管 理、自動運転の実現へ貢献していきたいと考えております。

iQPS は世界初の分解能 1m の小型 SAR 衛星を実現するべく、2018 年度末までに分解能 1m で 100kg 以下の小型 SAR 衛星の打ちあげを計画しております。