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QPS研究所とJAXAの小型SAR衛星「イザナギ」の状態を観測する共同研究について

株式会社QPS研究所(以下、QPS研究所)は、この度、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)とQPS小型SAR衛星1号機「イザナギ」(以下、「イザナギ」)の状態を観測するための共同研究契約を締結したことをお知らせいたします。

通常、「イザナギ」の状態は交信で得られるデータから推定、確認しますが、本共同研究では、JAXAの60cm望遠鏡を使用し、イザナギの姿勢・運動状態を確認することを目的としています。このことにより、「イザナギ」の状態確認の正確性を上げることが可能になります。一方、形状及び姿勢・運動状態の分かっている衛星「イザナギ」のライトカーブ観測(※)を実施することは、ライトカーブによる宇宙機の姿勢や運動を推定する技術の精度向上にもつながります。この技術の妥当性が示されれば、JAXAが取り組んでいるスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去ミッションにおいて、スペースデブリの姿勢や運動をミッション実施前に高い精度で予測する技術の開発に貢献します。

この共同研究は、弊社の小型SAR衛星によるリアルタイム観測網の実現と、JAXAのスペースデブリ除去ミッションの双方に有益になるものです。

(※)ライトカーブとは明るさの時間変化のデータのこと。観測対象物の自転周期や形状などを推定することができる。

プレスリリースはこちらです。