QPS研究所の新研究開発拠点の進捗状況をお知らせします
(写真:衛星の製造スピードを上げるために新しく導入された自社専用の振動試験機。設備拡充に向けても急ピッチで進めています。)
2024年2月7日に発表した新たな研究開発拠点の進捗状況をお知らせさせていただきます。
福岡市が公募を実施した旧産学官連携施設の貸受候補者としてQPS研究所が決定した後、衛星の研究開発や一部製造を行う施設へとリノベーションを行うために、必要となる各設備の専門家とともに更なる現地調査を進めたところ、公募に応募する前の事前調査では確認することが難しかった箇所に課題が上がってきました。その結果、本格稼働時期が当初の計画よりも遅れる懸念が出てきたため、今後さらに工場を拡充するために検討していた候補地を前倒しして、先に新たに福岡市近郊エリアに新拠点を設けることとなりました。
新しい施設は、現在の工場に比べて約10倍の面積でワンフロアに全ての製造関連装置・設備を設置することができ、QPS-SARの年間10機の生産に向けて一層効率良く進められ、そして衛星の更なる生産能力向上も可能となります。また、現在の本社から近距離で、最寄りの駅からも徒歩圏内とアクセスや周辺の環境が良く、好立地である条件から採用面でも有利であることが期待されます。この後は速やかに契約締結を行い、今秋に新研究開発拠点の稼働を予定しています。また、この変更による現在の衛星開発計画への影響はありません。今後も進捗状況について適宜発表させていただきます。
QPS研究所は、小型SAR衛星のコンステレーション構築に向けてスピード感をもって事業拡大するために、引き続き新研究開発拠点に関して着実に進めてまいります。
[7/23 追記] 日本経済新聞 電子版に記事が掲載されました。