宇宙戦略基金の採択及び補助金交付決定に関して

QPS研究所は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)によって公募された宇宙戦略基金事業に関して、交付決定通知書を受領し、本日詳細を公表いたしました。こちらをご覧ください。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5595/tdnet/2584040/00.pdf
<代表取締役社長 CEO 大西俊輔 コメント>

「世界中で増える自然災害や社会情勢の変化により不安が高まる今、私たちは小型SAR衛星コンステレーションによる準リアルタイム観測データで社会課題の解決に貢献したいと考えています。その実現に向け、新研究開発拠点を設立し、信頼性の高い衛星の増産を進めるとともに、8機分の打上げ契約を確保するなど、早期のコンステレーション構築に全力を注いでいます。先日にはQPS-SAR9号機を軌道投入し、勢いそのままに現在は10号機以降の衛星打上げに向けて社員皆で邁進しています。18号機の衛星製造まで着手していますが、この度決定した交付対象期間の宇宙戦略基金により、さらにその先の開発・製造・運用の資金を長期に渡って確保することができます。『QPS-SARプロジェクト』は本当に数多くの方々のご協力とご支援によって前進してきました。各方面でサポートしてくださる皆さまに心からの感謝を申し上げるとともに、コンステレーション構築に向け、一歩も立ち止まることなく突き進む決意です。」
<取締役 営業本部長 松本崇良 コメント>

「弊社が目指す準リアルタイム観測データ提供の実現のためには、高度な技術を搭載する衛星の開発、高い衛星運用技術、そしてユーザーのニーズに確実に応えるためのエンジニアと営業との強力な連携体制など様々なシステムが必要です。私はこれまで20年以上にわたり、国内の法人企業、通信・放送事業者、官公庁・自治体、安全保障分野など、あらゆるお客様に衛星通信ネットワークや衛星ソリューションを提供してまいりました。今までの経験と知見のすべてを結集し、取締役 営業本部長として熱意と行動力で挑み続け、プロジェクトを全力で推進してまいります。SAR衛星データ市場は、今、世界中で注目されています。この度の基金を最大限に活かし、衛星の増産と基盤強化を加速させ、増え続けるデータ需要に全力で応えてまいります。」
<宇宙戦略基金について>
2024年3月、JAXAは宇宙分野の資金配分機関として新たに基金を設置しました。宇宙技術戦略で抽出された技術項目を参照しつつ技術開発テーマを設定し、複数年度(最大10年)にわたって大胆に技術開発に取り組めるよう、JAXAはスタートアップをはじめとする民間企業や大学等を支援します。 上述の方針に基づいて設定された技術開発テーマのうち、当社は「商業衛星コンステレーション構築加速化」の公募に対して、技術開発課題「小型SAR衛星の量産加速化及び競争優位性確立に向けた機能強化」を提案し、採択されました。