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小型SAR衛星「イザナギ」、SAR送信に成功! 初期運用で約95%のSAR衛星機能を実現いたしました

QPS研究所では、小型SAR衛星初号機「イザナギ」の打ち上げから現在まで約3ヶ月半ほどかけて初期運用を行ってまいりました。おかげさまで初交信以降、「イザナギ」は安定して運用を行なえており、いつも温かくご支援くださる皆様に心より感謝申し上げます。打ち上げから現在までの運用の詳細についてレポートさせていただきます。

 

「イザナギ」は弊社が目指す、36機の小型SAR衛星による準リアルタイムデータ提供サービス構築のための実証機の大切な役割を担っています。予定されたスケジュール以上の時間をかけながら慎重に運用を進めておりましたが、打ち上げ前には大きな挑戦とされていたアンテナ展開、データの高速ダウンリンク、SARの送信等、小型SAR衛星実現の主となるポイントはすべてクリアできており、4月現在、イザナギは初期運用の段階でSAR衛星機能の約95%を実現できました。北部九州の地場企業の方々と作り上げた初号機にて、宇宙実証、技術実証ができたことはイザナギの大きな実績です。

 

そして、初画像取得のためにデータの画像化に向けて引き続き取り組んでおりますが、現在、データ受信機能部分で不安定な箇所があり、画像化につながらない状況が続いており、解決に向けて原因調査中です。そのため、データの画像化に向けては長期的取り組みとなることも念頭に対策を考え、日々調整を続けております。最終的にプロジェクト全体で36機の衛星を運用していくことに向けて、イザナギでの画像取得を進めつつ、同時にスムーズなSAR観測を実現するための手順や姿勢、角度、タイミング等の条件についての知見、経験を広げていきたいと考えています。また、イザナギで検証した技術や改善点を2号機「イザナミ」へ反映させていきます。

 

QPS研究所イザナギ運用レポート(2020年4月3日現在)