News
HOME > ニュース > 小型SAR衛星QPS-SAR12号機「クシナダ-Ⅰ」米国Rocket Lab社 Electronロケットにて8月5日(火)に打上げ予定

小型SAR衛星QPS-SAR12号機「クシナダ-Ⅰ」米国Rocket Lab社 Electronロケットにて8月5日(火)に打上げ予定

QPS研究所は、小型SAR衛星QPS-SAR12号機(愛称:「クシナダ-Ⅰ」)が米国Rocket Lab社(以下ロケット・ラボ)のロケット、Electronによって打上げ予定であることをお知らせいたします。

【打上げ予定詳細】

打上げロケットロケット・ラボ社 Electron
打上げウィンドウ       2025年8月5日(火)午後12時45分(日本時間)以降
※日時は天候などの影響により、順延する可能性があります。変更がありましたら随時公式ウェブサイトのニュースページ、または公式SNSでお伝えします。
投入予定軌道中傾斜軌道、高度575km予定
打上げ射場ニュージーランド・マヒア半島 Rocket Lab Launch Complex 1

今回の打上げミッションは2025年2月28日に発表した、QPS研究所とロケット・ラボとの衛星8機分の打上げ契約のうちの第4回目の打上げであり、当社の専用ロケットとして打ち上げられます。
Electronでは毎回打上げのミッションネームが設定されていて、今回はQPS-SAR12号機の愛称「クシナダ-I」にちなんで「The Harvest Goddess Thrives(豊穣の女神の繁栄)」と名付けられました。ミッションパッチには美しい自然が広がる様子が描かれています。


「The Harvest Goddess Thrives」ミッションの詳細:
https://www.rocketlabusa.com/missions/next-mission(英語ページ)


<Rocket Lab社について>
2006年に設立されたRocket Lab社は、カリフォルニア州ロングビーチに本社を置くロケット開発会社です。2018年1月の最初の打上げから、Electronは米国で年間2番目に打上げ回数が多いロケットとなり、これまでに民間及び公的機関の200機以上の衛星を軌道投入しています。現在はニュージーランドに2つ、バージニア州に1つの合計3つの発射台を所持しています。今回の「The Harvest Goddess Thrives」ミッションは、Rocket Lab社の今年では11回目、通算で69回目の打上げとなります。

<「QPS-SARプロジェクト」について>

QPS研究所は収納性が高く、軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発。そのアンテナによって強い電波を出すことが可能になり、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功しました。QPS-SARは民間SAR衛星で世界トップレベルの46cm分解能の画像取得が可能です。2028年5月末までに24機、そして最終的には36機の衛星コンステレーションで平均10分毎という準リアルタイム観測データ提供サービスを目指しています。

QPS-SAR12号機の愛称とミッションマークについて

QPS-SAR12号機「クシナダ-Ⅰ」

QPS-SARプロジェクトでは、日本神話の神様のお名前をお借りして衛星に愛称をつけています。1号機は「イザナギ」、2号機「イザナミ」、そして商用機となる3号機以降は軌道ごとに名前がつけられています。QPS研究所は12の軌道に3つずつの衛星を投入し、合計36機による衛星コンステレーション構築を目指しています。今回の12号機は新たな傾斜軌道に投入されるため、新しく「クシナダ(英語:KUSHINADA)」と名付けられました。
クシナダは農業を司る「五穀豊穣」の女神として崇められ、稲作の繁栄や自然保護に深く関わっていると言われています。マークは稲穂と田畑をモチーフとし、豊かな自然を育む大地を見守るという想いが込められています。この軌道の1 機目となる12号機は「クシナダ- I(クシナダ・ワン)」となりました。

ミッションマーク:QPS研究所のカンパニーカラーであるブルーを基調とし、愛称のクシナダをイ
メージする稲穂と田畑を表しています。スサノオやヤマツミと同じく、傾斜軌道では経済活動が活発
な大型都市圏が観測域に多く入ることになります。また、一目でどの衛星のマークか分かるように通
算した衛星の数の数字を衛星の底部に入れています。