社員インタビュー
村山 淳一(ムラヤマ ジュンイチ)
2016年入社 / 開発部 ソフトウェア開発課
C&DH(Command and Data handling)でOBCの制御プログラムの開発を担当。現在は宇宙へ打上げられた小型SAR衛星2機の運用を中心に行なっている。
入社動機
本格的に取り組むために自分の会社を畳んで入社
自分自身がこの会社に入社したのは2016年ですが、QPS研究所の創業者の方々との関わりは30年以上前からになるんです。創業者の一人であった櫻井晃先生は流体力学の九州大学教授で、世界最高峰のヨットレース、アメリカンズカップに出場される時のためのソフトを組む人を探していて、その仕事をすることになったのが出会いでした。そこからのお付き合いですが、本格的に人工衛星のプロジェクトに関わったのは、小型人工衛星の制御ソフトを Rubyというプログラミング言語で組むことを提案したことから始まりました。QPS研究所のパートナー企業のひとつとして関わっていましたが、その後、本格的に取り組むために自分の会社を畳んで入社しました。
仕事のやりがい
いつか宇宙空間まで行く高度飛行機を作ったりしたい
宇宙という夢のある、しかし現実的なビジネスの世界に関われる事が醍醐味です。もともとソフトウエアの世界に入ったのも50年前の中学生だったころにあの月面着陸したアポロ11号はコンピューターを使って制御しているということに驚いて、コンピューターに興味を持ったからなんです。そのあとはずっとソフトウエア一筋でキャリアを積み、今、こうやって宇宙産業に関わっているのは感慨深い。ベンチャー企業ではよく言われることですが、短い期間でビジネスを成功させるために、どうしても「予算、時間、人材」が少ない三重苦の中で進めていくことになります。そのため、今回はソフトウエアの観点からも汎用性を持たせるために、自前で造るのではなく、既存の技術を取り入れて、オープンソースにもしてあります。今まで宇宙ビジネスや人工衛星に関わっていなくてもハンドリングでき、そして早く動かすことができるようにしてあるんです。宇宙空間を漂っているネットワークシステムのようになっているのがイザナギです。大変なことばかりですが、高度570kmの宇宙にいるイザナギと交信しながら、これからの未来を考えて毎日ワクワクしています。いつか宇宙空間まで行く高度飛行機を作ったりしたいと思っていますね。「宇宙の可能性を広げる」、QPS研究所にいるとそれが夢物語じゃないんです。
働く環境
「宇宙工学の梁山泊」と言われるだけあって、さすが強力なメンバーが揃っているなと思います。そして社内だけでなく、社外からもプロジェクト参加している北部九州を中心とした地場企業のみなさんがいるからこそ、このスピードでプロジェクトが進められるんだと思います。それぞれのプロフェッショナルが意見を出し合い、物事を解決していくミーティングは毎回聞いていても楽しいです。60歳を超えているので体力的に大変なこともありますが、今、ここで未来を創っている、と実感していますよ。
QPSに
向いている人とは?
この会社はとにかくスピードが速く、そして正確性ももちろん求められるので、今の会社の状況だと、エンジニアであれば宇宙やロボット開発等にかかわっていた方、ビジネス面では社会である程度経験を積んだ即戦力になる方がいいと思います。