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Shimonoseki Add-venture Summit 2024

2024年6月4日に下関で開催された地方共創サミット「Shimonoseki Add-venture Summit (通称:SAS)」にQPS研究所代表取締役副社長 COO 市來敏光が登壇いたしました。

イベントの公式サイトはこちらです。

「地域×スタートアップ」の可能性

昨年初めて開催されて大盛況だったSASが山口ファイナンシャルグループ、山口キャピタル、YFMG ZONE グループ、ベンチャーキャピタル共催で規模が拡大されて今年も開かれ、山口県下関市が、地域産業の活性化を目指して地方スタートアップのイノベーションを促進するための一大イベントの舞台となりました。
地域関係者、スタートアップ関係者、そして全国で活躍する起業家が一堂に会し、注目トピックについて議論する「パネルディスカッション」、地域課題を解決する「スタートアップピッチ」、登壇社と参加者が交流する「ミートアップ」など多彩なプログラムが繰り広げられ、約1000名の参加者が訪れて会場である海峡メッセ下関はその熱気に包まれました。

地方からイノベーションを起こす!

イベントは基調講演からスタート。地域経済の活性化とスタートアップ支援の重要性について語られ、会場は熱心に耳を傾ける参加者で溢れました。その後、いくつものパネルディスカッションが続き、地域の課題解決に向けた具体的なアイデアが飛び交いました。パネリストには、スタートアップの代表者や地元企業の経営者が登壇し、活発な意見交換が行われていました。そして2つのステージで展開されたスタートアップピッチでは、地域の若手起業家たちが次から次へと革新的な技術や自社製品、サービスのプレゼンテーションを行い、コメンテーターからの鋭い質問にも果敢に答え観客にも刺激を与えました。また、イベント会場には参加者同士が自由に交流できるミートアップの場が終日設けられていて、ここでは異業種の交流や情報交換が活発に行われていました。

写真:スタートアップピッチの様子

「徹底解剖!地域発スタートアップエコシステムを紐解く」

副社長の市來が登壇したのは最後のパネルディスカッション。モデレーターはベータ・ベンチャーキャピタルの代表取締役パートナー林龍平氏、そしてパネリストはディー・エヌ・エー代表取締役会長の南場智子氏、福岡県の服部誠太郎知事、そして市來でした。イベントの大トリで会場は満席、始まるのを今か今かと待っていたら、舞台がスモークに包まれ、軽快な音楽と共に笑顔いっぱいの皆さんが登場!セッションは和やかに始まりました。

まず、地域発スタートアップ代表として、市來からQPS研究所の事業概要を紹介。小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発の背景や、将来的には36機で準リアルタイムデータ提供サービスを行い、人類の発展に役立つような宇宙開発を行なっていきたいことをお話ししました。QPS-SARは北部九州を中心とした25社以上のパートナー企業に協力いただいていることに関して、服部知事からも「ぜひ成功していただきたく、これからも引き続き福岡県としても様々な面からサポートしていく」と力強くコメントいただきました。

ディスカッションのタイトルである「スタートアップエコシステム」という切り口では、服部知事からは成長資金を供給・還流していくための「金融・資産運用特区」に福岡県と福岡市が選定されるなどの取り組みについてご紹介があり、南場氏からは「地域発のスタートアップエコシステムの発展には、他を牽引するプロジェクトが必要」というケーススタディと、その好例としてQPS研究所を挙げて頂きました。そのお話を受けて市來からも、社内外から新しいビジネスを作ることにチャレンジしやすい風土を作っていきたいし、それがスタートアップエコシステムの成長に必要であると考えているとお話させて頂きました。
ほかにも、林氏が服部知事のスタートアップ愛にあふれるエピソードを披露されたり、南場氏が経団連スタートアップ委員長として起業を志す全ての方への深いリスペクトを示されたりと、各々のお立場から出てくる多様なトークテーマで話が弾みました。

今回のイベントは、山口県下関市が地域活性化のためにスタートアップ支援に力を入れていることを十分に感じた1日でした。このようなイベントを通して全国の起業家、地域の若手起業家たちが集まって、互いに刺激を受けることで、新たなビジネスの可能性が広がっていくのだと思います!QPS研究所もこの素晴らしいイベントに参加させていただきありがとうございました。