コスモポリタンキャンパス 福岡テクノロジー人材創生塾2025 未来を拓く宇宙コース

秋風が心地良い10月22日。通常営業を終えたキッザニア福岡で、中学生・高校生を対象に「コスモポリタンキャンパス 福岡テクノロジー人材創生塾2025 未来を拓くコース」が行われました。「コスモポリタンキャンパス 福岡テクノロジー人材創生塾」は2023年から福岡県とキッザニア福岡の共催で実施されている中高生向け産学官連携教育プログラムで、福岡県内の企業及び団体の多分野における技術や専門知識を中高生に知ってもらい、進路や進学を考えるきっかけづくりを提供しています。本プログラムのうちの1つ「未来を拓く宇宙コース DAY 2」に、昨年に続きQPS研究所も講師として参加いたしました。
<未来を拓く宇宙コース DAY 2>10月22日

今回QPS研究所は、「衛星が変える世界:北部九州の宇宙イノベーション最前線」と題し、学生の皆さまへ「小型衛星技術」のプログラムをお届けいたしました。まず、CEO 大西俊輔(以下:大西)より、人工衛星・地球観測衛星の種類、光学衛星とSAR衛星の違いの説明から始まり、さらにQPS研究所が手掛ける小型SAR衛星「QPS-SAR」の特徴をお伝えしました。250インチの巨大スクリーンに投影された「QPS-SAR」を前に大西が「実物もこれとほぼ同じくらいの大きさだと思います」と述べると、聴講している皆さまより「わぁ~」「へぇ~」の声もチラホラ。

さらに、QPS研究所を取り巻く環境はまさに「世界屈指の九州の宇宙エコシステム」であると大西は述べ、宇宙専門ではない様々な企業の技術がここ九州で宇宙に携わっている現状を踏まえ、学生の皆さまにも興味があれば是非宇宙産業で活躍してほしいとお伝えしました。
続いて後半のワークショップの前に「SAR画像クイズ大会」を実施しました。SAR画像の特徴や画像の見方をQPS研究所スタッフより説明したのち、QPS-SARが取得したSAR画像の一部を見て、世界のどの場所を観測したかを挙手制で回答いただくクイズ全5問を出題。

第1問目には多数の回答者が手を上げていたこのクイズですが、後半に進むにつれ難易度がアップし、第5問目にはなかなか回答者が現れません。正解の場所と似たようなフォルムの地形やシンボルとなる建造物の回答が多数出る中、ついに正解者が出ると、会場中の拍手が回答者に送られました。
10分の休憩を挟み、後半は「衛星の作り方」のワークショップの時間となりました。人工衛星が宇宙で活躍するまでの基本的な開発・製造工程が書かれた12枚のカードを正しい順に並べ替えてもらうこのワークショップは、3~4名で構成された班ごとの対抗戦形式で行われます。参加者たちはカードを見比べなから、「まずは、これが最初じゃない?」「あ、最後から順を決めたほうが早いかも?」などと意見を出し合い、各班で議論を重ねていました。シンキングタイム中はQPS研究所のスタッフにヒントを求める質問も多く寄せられ、会場は活気に包まれました。

各班、10分間のシンキングタイムをフル活用し、12の工程カードの並べ替えが完了。ワークショップ後は講師を務める大西と営業本部ソリューション事業部長 平田大輔が壇上に登り、QPS-SARの実際の開発・製造工程と共に各工程の順番の意味や理由の説明をもって答え合わせを行いました。

「衛星の作り方」の締めくくりに大西が「宇宙に行ってから、衛星の仕事はここからが本番です」とコメント。心なしか会場にいる皆さまの身が引き締まった雰囲気が伝わってきました。耳馴染みのない専門機器や専門用語が多かったにもかかわらず、真剣に答え合わせを聞いてメモをとる学生の皆さまの姿を目の当たりにし、まさに今回のプログラム「未来を拓く宇宙コース」が有意義なものであると感じられる時間となりました。
プログラム終了後も多くの参加者が個別にQPS研究所スタッフの元に駆け寄ってくださり、衛星作りに関わる質疑応答が行われました。閉館時間直前の短い時間ではありますが、学生の皆さまの宇宙産業へのさらなる興味のきっかけになれば、と時間の許す限り各スタッフ対応させていただきました。

<未来を拓く宇宙コース DAY 5>11月13日・14日
DAY 1~DAY 4と全4回にわたり行われた「未来を拓く宇宙コース」の締めくくりとなるDAY 5では、参加者の中学生・高校生がチームに分かれて考えた「宇宙ビジネス」のアイデアソン成果発表が行われました。DAY 2で講師を務めたQPS研究所はDAY 5にも講評者としてお招きいただき、11月12日の中学生コースでは大西、11月13日の高校生コースでは平田がそれぞれ講評者の一人として、皆さまの「宇宙ビジネス」に関するプレゼンを拝聴いたしました。
中学生コース・高校生コース、各日の参加者はA~Eの5チームずつに分かれ、DAY 1~DAY 4でインプットした宇宙に関する知識や情報をもとに、地球上で起こりうる様々な課題解決の手段として「宇宙ビジネス」をどのように活用できるかのプレゼンテーションが行われました。

発表の順番は事前のくじ引きで決まっており、各チーム緊張の面持ちで登壇するも、自分たちで練った宇宙ビジネスアイデアを堂々とプレゼンしてくれました。本レポートでは、高校生コースの講評の様子をご紹介いたします。高校生コースの5チームはそれぞれ「世界の水不足」「自然災害時の電力供給」「交通渋滞解決」「スペースデブリ問題」「農業の全自動化」を課題に上げ、自らが選んだ課題に対して宇宙や衛星を利用したビジネスアイデアを発表しました。各チームに対し、講評陣からは、学生ならではの自由なアイデアと常識に捕らわれない発想が称賛されるも、「ビジネス」という観点ではもう少し掘り下げて突き詰めて欲しいとの辛口コメントも。学生の皆さまが今後歩む進路における課題解決のヒントとなるべく、講評陣から高校生向けではなく、一段レベルを上げた大人向けのアドバイスがなされました。

全チームのプレゼンテーション終了後は、オーディエンスによるリアルタイム投票で各チームへ「グッドソリューション賞」「テクノロジー賞」「ムーンショット賞」「ナイスプレゼンテーション賞」がそれぞれ贈られました。また、特別賞として講評陣がベストだと思ったチームにその名前を冠した特別賞が贈られ、QPS研究所は「交通渋滞解決」の課題に対し、衛星データを用いて見えない改札システムのアイデアを発表したDチームにQPS研究所賞を授与いたしました。
さらに学生の皆さまには、本コース修了の「参加証明証」とキャンパスネームが入った名刺が配られました。名刺には各個人に付与されたキャンパスIDも記載されており、次回コスモポリタンキャンパスの別コースに参加する際には同じIDで参加可能とのこと。さっそく、名刺を手にした学生の皆さまによる名刺交換がスタートし、チーム内外とどまらず会場は名刺交換のネットワーキングの場となりました。

10月からおよそ1ヶ月間にわたって行われた「未来を拓く宇宙コース」の最終日は、参加者の皆さまが学校、学年の垣根を越えてチームとなってアイデアを集結させる姿が微笑ましくもありながら、未来を担う皆さまを頼もしく感じる一日となりました。
今回、「コスモポリタンキャンパス 福岡テクノロジー人材創生塾2025 未来を拓く宇宙コース」にて、ご参加いただいた皆さまの宇宙への興味をここ福岡の地で改めて伺い知ることができ、QPS研究所が掲げる「九州に宇宙産業を根付かせる」のミッションがより一歩リアルに近づいたと感じました。
最後に、QPS研究所が手掛ける小型SAR衛星について、未来を担う学生の皆さまに「知って、学んで」もらえる貴重な機会をいただけましたことに、福岡県さまとキッザニア福岡さまに心より感謝申し上げます。
