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CROSS TALKTALK 02
Kyutech(九工大)出身組クロストーク~一緒に学んだ仲間と働くってどうですか?~
QPS研究所には、同じ大学で宇宙工学を学んだメンバーが集まることも珍しくありません。新卒で入社した社員、転職してきた社員、背景は違いますが、今はQPS研究所の衛星開発でそれぞれの得意分野を活かして活躍しています。今回は、Kyutech(九州工業大学)の同じコースにいたメンバーが、QPS研究所に入社を決めた理由や、今、職場で感じていること、また、一緒に学んだメンバーと働くことについて語り合いました。その様子をご紹介します。
MEMBER
-
福田 大2019年4月:新卒入社
前職:なし
担当:アンテナの設計・開発やハードウェアエンジニアの取りまとめ -
Dmytro Faizullin2020年4月:中途入社
前職:大学
担当:衛星の姿勢制御 -
Maisun Ibn Monowar2022年6月:中途入社
前職:宇宙スタートアップ
担当:ミッションデータダウンリンクシステム -
田中 有十夢2023年8月:中途入社
前職:大手衛星メーカー
担当:衛星AIT(Assembly, Integration and Testing)・電気系 -
浅利 祐希2023年8月:中途入社
前職:大手電機メーカー子会社
担当:衛星AIT(Assembly, Integration and Testing)
学生時代の思い出
皆さん学科や研究室は少しずつ異なるものの、SEIC(Space Engineering International Course)という同じコースで宇宙工学を学んだ仲間だと聞きました。まずは、学生時代の思い出を教えてください。
- 田中
- 学生時代ですか、、、、とにかくハードだった思い出があります(笑)。
- 浅利
- 研究室にずっといた気がします(笑)。
- Dmytro
- でも、楽しかったですよ。研究もバーベキューもパーティも全部本気で取り組んでましたね(笑)。
- 一同
- (頷く)
- 田中
- 実は、みんな小型衛星の同じプロジェクトのメンバーだったんです。このプロジェクトがなんというか、厄介?で、、、、(笑)。そしてその中に大西さん(代表取締役社長)もいて。夜中に大西さんを大学のある北九州に呼び出したりもしていましたね(笑)。この話はまたぜひ別の機会に。
- Maisun
- そうですね。みんな通常の勉強と並行して学生衛星プロジェクトに取り組んでいたので、ほとんどの人が遅くまで研究室に残っていましたね。その成果、まるで家族のように仲良くなったと思います。確かにハードでしたが、楽しい学びの時間でした。
研究以外で私が印象に残っているのは、私が一度帰国する際に福田さんが色々手伝ってくれたことです。別にチューターがいたのですが、なかなか進まなくて…。福田さんが手伝ってくれて本当に助かりました。
- 福田
- ありましたね!あの時、Maisun、困ってましたもんね。そう言ってもらえると嬉しいです。
- Dmytro
- 私は田中さんとたくさんやりとりしていた思い出があります。ウィークリーでミーティングをしたり、とにかくいっぱい話し合って。すごく良いチームだったと思います。あと、海外で開催された学会にも何回か参加することができて、世界各地にたくさんの友達ができたことも良かったと思っています。福田さんとはイスラエルにも行きましたね。
- 福田
- たしかに、情勢も不安定な時でしたが、イスラエルに行けたことはいい思い出ですね。一緒に死海にも入りましたよね。振り返ると、ほぼずっと研究室にいる生活でしたが、自分の好きなことを研究できて、国内外の学会にも行けたり、色んな方と出会えたりと、本当に充実していたと思います。
卒業後の進路
卒業後は、どんな会社で何をしていましたか?
- Dmytro
- 私の場合は、卒業時にちょうど学科の再編のタイミングで宇宙に関する新しい学科が開設されて、助教授のポジションを募集していたんです。研究職としてより実践的な経験が積めると思い、トライしてそこで2年半ほど働きました。
- Maisun
- 私も卒業後は宇宙産業で働きたかったので、日本の宇宙関連企業をリストアップしてとことんメールでコンタクトをとりました。そのうちの1社から連絡がきて入社が決まり、地上局システムの開発をしていました。当時はコロナ禍だったので、フルリモートで働いていました。
- 田中
- 私は衛星が好きだったんです。当時は大企業の選択肢が2社しかなく、そのうちの1社に入社しました。大型衛星の電源機器の開発を担当していました。
- 浅利
- 私も宇宙系で探して、大手電機メーカーの子会社に入社しました。宇宙に関することなら何でもよかったんです。最終的にはロケットの誘導制御装置と機構安全系の装置のハードウェア開発をしていました。
- 司会
- みなさん宇宙系で働いていたんですね。
QPS研究所に入社した理由はなんですか?
皆さん、それぞれ別々のところで働いていたようですが、なぜQPS研究所に入社したのですか?
- 福田
- 私は衛星開発の全体を見れる仕事がしたかったというのが、QPSを選んだ一番大きな理由です。私は他のところでは働いていなくて、新卒でQPSに入社しました。大手企業だと社員数も多く規模も大きいので、衛星全体ではなく一部しか見れなくなると思ったんです。QPSなら最初から全体を見ることができるのではないかと思って、同じ小型衛星プロジェクトに参加していた大西さん(代表取締役社長)にメールしました。まずはインターンとして働くこととなり、その後、卒業を機に入社しました。
- Dmytro
- 私は大西さん(代表取締役社長)から声がかかったんです。ただ、大学でちょうど研究が始まったタイミングだったので、大学の教授と大西さんが話し合って、リサーチプロジェクトのような形で共同開発としてQPSのサポートをしたのが最初のきっかけです。その後、大学との契約が切れるタイミングでQPSに入社しました。
- Maisun
- 私はやっぱり九州で宇宙産業に携わりたくて。九州が好きなんです。大阪も東京も人が多くて苦手で。元々大学が北九州なので福岡への移動はたいしたことではないですし、福岡には友達もたくさんいました。実は卒業時にQPSにも応募したのですが、その時はポジションがなくて叶わなかったんです。しばらく経って希望するポジションが募集していたので、再トライして、入社することができました。
- 司会
- 皆さん、九州で宇宙産業に携わりたいという想いがすごく伝わってきます。田中さんはいかがですか?
- 田中
- 私は福田が心配で(笑)。
- 一同
- (笑)
- 田中
- というのは半分冗談で、やっぱり一緒に働きたかったのかな。
- 福田
- 田中さんには私がQPSに入ったときからずっとちょこちょこ声はかけていましたもんね。いつか福岡に戻ってくると思ってました。
- 田中
- そうですね、私も福岡が好きで地元の福岡に戻りたかったんです。妻も福岡出身なので賛成してくれて。そして何より、やっぱり衛星開発をしたかったんです。福岡で衛星をするならQPSか大学なのですが、特に実用的な小型衛星に興味がありました。通常、大型衛星は作るのに何年もかかりますが、小型衛星はもっと短期間での開発が可能で、そのスピード感に興味がありました。
- 司会
- そうだったんですね。しかし、大手企業からベンチャーへの転職だと、ご家族からの心配などあったりしませんでしたか?
- 田中
- たしかにそういうこともあるかもしれませんね。でも、私はあまり気にならなかったですね。福岡で衛星開発がしたかったですし、自分の希望する業務内容でやりがいがあります。妻も福岡に戻れるならと反対もなかったです。
- 司会
- なるほど。それは良かったですね!奥様の後押しは重要ですもんね。
浅利さんはどうしてですか?
- 浅利
- 私は元々転職を考えていたタイミングでした。色々考えた末に、やっぱり宇宙系の仕事をしたいと思いました。そして、ちょうど福田さんに声をかけてもらったことと、両親も年をとってきて側にいれたらと思い、福岡で働けるならと思って戻ってきました。仕事のやりがいや九州に戻ってくることを考えると、このタイミングで転職を決めてよかったと感じています。
- 田中
- 私も関東から福岡へ戻ってきましたが、福岡は関東に比べて住みやすいっていう方が多い印象です。
- 浅利
- そうですね、一番思ったのは家賃が安いことですね。
QPS研究所で働いて感じること
実際にQPS研究所で働いてみてどうですか?
- Maisun
- QPSは、大学の研究室みたいな雰囲気ですごく居心地が良いです。大学のような研究も、顧客目線での開発も、どちらもできる環境がありがたいですね。あと、スーパーフレックスタイム制は本当に良い!仕事でやることをしっかりやっておけば、子どもや妻が体調を崩したときにも融通が利くので、すごく助かっています。
- Dmytro
- それは私も感じています。研究室だとひとつのことを深く研究していくけど、QPSでは、幅広くよりたくさんのことに携われる環境があるので、専門性がより広がりました。私は元々大学で研究をしていたので、開発だけではなく研究もできる環境があったことで違和感なく馴染めたと思います。 あとはチームの良さですね。オープンマインドで皆が将来のビジョンに向かって頑張っているので、こんなチームで働けてすごく嬉しいです。
- 浅利
- そうですね。私はまだ入社して数か月なのですが、チームの良さは感じます。前職と比較するとQPSは内外の要因でスケジュールが変わることが多いので、まだ少し戸惑っている部分はありますが、それにスピーディーに対応していけるチームなんだと思うんです。
- 福田
- たしかに日々スケジュールが変わるので、それ前提で動く必要がありますよね。
- 浅利
- もともとやりたいと思っていたことに携われているので、これからどんどん覚えて対応していきたいと思っています。
- 福田
- これからですね!
- 田中
- 私は実際働いてみて、QPSの全部がコンパクトで、ちょうどいいと感じています。衛星自体もコンパクトですし、ひとつの工場でみんなが動いていて、パートナー企業も地理的に文字通り近いので、何かあったときには担当者とすぐにコミュニケーションが取れて、とてもやりやすいです。この作りやすさやスピーディーさは、民間で宇宙産業が広がるには大事なポイントだと思っています。
一緒に学んだ仲間と働く
一緒に学んだ仲間と働くってどうですか?
- 田中
- 大学時代に、この5名みんなが参加したプロジェクトが成功しているんです。一緒に努力してプロジェクトが成功したメンバーなので、とても信頼がおけます。
- 福田
- もともとQPSにいた身としては、みなさんが入社してくれてめちゃくちゃありがたいです!この人はどういう人かと勝手を知っているので、すごくやりやすいです。
- 浅利
- そうですね。まず会社全体として相談しやすい雰囲気があると感じるので、そんな中で一緒に研究していた先輩もいることは、さらに心強いです。
- Dmytro
- そうですよね。宇宙開発はチームワークが大切なので、常に頼り合い、支え合いながら、強い製品を作っていく必要があると思います。QPSには元々チームの良さがあって、それにプラスして、大学の同級生や以前一緒に仕事をしたことのある人と協力することは、お互いの専門知識や仕事のスタイルを熟知しているので、開発プロセスが加速し、QPSのように急成長して進化している企業にとってメリットがあると思います。それに、一緒に勉強したり、プロジェクトに取り組んだり、研究室の飲み会に参加したりしたときの思い出も共有できることも、フレンドリーな職場環境につながっていると思います。
- Maisun
- 私もみなさんと一緒に仕事を続けられるのは幸せなことだと感じています。先輩たちは衛星システムについて教えてくれただけでなく、日本での生活に適応するための手助けもしてくれました。それは今でも同じです。本当に尊敬できる人たちに囲まれているという安心感がありますね。