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QPS研究所の研究開発拠点を福岡市の一棟貸し市有施設に新設

(画像提供:福岡市)

QPS研究所は、衛星コンステレーション構築に向けて事業拡大に対応するために、昨年から工場の増設を計画していましたが、この度、福岡市が公募を実施した旧産学官連携施設の貸受候補者としてQPS研究所が決定し、この一棟貸し施設に新たな研究開発拠点を作る予定であることを発表いたします。

旧産学官連携施設が立地する百道浜地区は、第9次福岡市基本計画において、情報関連産業などの拠点形成を図ることで市の成長を推進する「活力創造拠点」として、また、地区計画において、情報関連業務施設や研究所等の立地を図る「情報業務地区」に位置づけられています。この施設は福岡市が九州大学から譲渡を受けて、市の経済を牽引する成長性のある分野の企業を支援し、市における産業の振興・集積を図るため、2023年9月に当該施設とその存する土地を一体的に活用する借受者を選定するための公募を実施していました。

3月に予定されている契約締結の後には、現在のQPS研究所の工場と今回の新しい研究開発所の2つの拠点で活動するために試験設備環境や生産体制を整え、衛星量産のための高効率化を図りながら施設を稼働させて参ります。また、将来的には本社機能の一部または全部の移転も視野に入れています。今後、採用力もさらに強化し、衛星コンステレーションによる準リアルタイムデータ提供サービスの早期実現に向けて全方位から取り組んで参ります。


■建物の概要

場所福岡市早良区百道浜3丁目
竣工2001年
構造RC造、4階建て
延床面積約2,693㎡


【代表取締役社長CEO 大西俊輔 コメント】

「現在、世界中のあらゆる状況が目まぐるしい速さで変化し、予測が難しいために日常生活でも不安に思うことが増えてきていると感じています。そのような中、私たちは少しでも早く、1機でも多く衛星を打上げて活用いただけるデータを提供したいと常に思っており、昨年から衛星の生産能力を年間10機へと上げる施設増設の計画を進めていました。この度、福岡市の施設1棟を新しい拠点の場として活用できることは私たちのプロジェクトにとって大きな後押しとなります。また、この場所は市の成長を推進する「活力創造拠点」の地区となっていて、九州に宇宙産業を根付かせるという私たちのミッションとも合致するものです。そして、九州大学発の弊社がこの元九州大学イノベーションプラザというレガシーを引き継いで、福岡、九州ならびに日本の発展に寄与する革新的な衛星を開発する拠点として使用できることを大変嬉しく思い、これからも社員一同尽力して参ります。」


【関連リンク】

市有施設の一棟貸しによりスタートアップを支援します!(旧産学官連携施設の借受候補者を決定)(福岡市 経済観光文化局産学連携課)